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Channel: 加耒徹の気ままにDiary
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11月7日【加耒徹バリトンリサイタル2019】東京公演終演

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11月7日!

豊洲シビックセンターホールにて、今年のリサイタル東京公演も無事に終演致しましたキラキラ

会場は満席のお客様にお越しいただき、
今の私が歌いたい、歌う意義のあるアリアや歌曲を存分にお届けさせていただきました。




昨年の《歌道》というタイトルに続き、

今年も《歌道II》という同じテーマでOK


私がこれまで歩んで来た道、

これから進んでいきたい歌の道を見据えてのプログラムを組みました。


簡単にプログラムへの想いでも…おねがい



まず第一部は、ヘンデルのオペラアリアを三曲

ドイツで生まれ、イギリスに帰化したヘンデルでしたが、

その当時、イギリスで大ブームだったイタリア語によるイタリアオペラ🇮🇹を、作曲の中心として多くの作品を残しました。

バロック音楽の時代であり、編成などの面でもなかなか日本では上演される機会もありませんが、

そこにはイキイキとした、ノリノリのアリアが山ほど潜んでいますおねがい

今回演奏した《アグリッピーナ》や《ロタリオ》も、全幕として演奏される機会はほとんどありませんが、
いつかは全幕演じてみたい!…観てみたい!と思う作品です。

ダ・カーポ形式で歌われるアリアが殆どなので、同じ曲の中で繰り返しが行われるのですが、

それを毎回即興で変えられるのも楽しみのひとつであります。

今回も、どんな即興で歌ったか…自分自身が覚えていないですがアセアセ

ヘンデルの魅力、感じていただけたなら嬉しいです!





第二部は、現代を生きる邦人作曲家による日本歌曲をお届け致しました。

まず、私が尊敬するバリトン歌手の宮本益光さん作詞作曲の『うたうこと - 平和へのソネット』キラキラ

歌手であり、詩も書けて、曲も作れ、最近では本も出版され…

まさに超人である益光さんの曲…とても爽やかなメロディーに乗って語られるメッセージの中で、これからの人間にとって、大切な心得が含まれており、多くの方からの反応もありました。

今回、どうしても彼の作品を歌わせていただきたく、許可をいただけて本当に嬉しかったですキラキラ


次に加藤昌則さん作曲の『レモン哀歌』🍋

詩は言わずと知れた名作「智恵子抄」の中からのものですが、先日まで行われていた日生劇場でのアラジンでもお世話になった加藤さんがこの詩に曲を付けているという事で、是非!という事で、勉強させていただきましたルンルン

加藤さんならではの、切なくも温かいメロディーとハーモニーで綴られており、歌っている私も思わずホロっと来てしまうような音楽。

またこれからも歌い継がせていただきたいですヒヨコ


続きましては伊藤康英さん作曲の『いんへるの』

隠れキリシタンの時代をテーマとした、重く、激しい内容の曲でしたが、こういう熱い曲も必ず間に入れたいと思い、私も心を込めて歌わせていただきました。

当時、パラダイスを信じていた信者の皆様も、その残酷さ、悲惨な姿に、インフェルノを思わずにはいられなかったのでしょう…。


そして、次にお届けしたのが今回のピアニストでもある松岡あさひさんの作品!!

今回のリサイタルの為に新しく作曲して下さいました。谷川俊太郎さんの詩による『うみのきりん』🦒

そのタイトルからして、あさひくんにぴったりの作品ですが、
音が鳴ってみると、それはそれはあさひワールド全開キラキラ

皆様にもきっとそのワールドを感じていただけたのではないでしょうか??
今回、素敵な表紙もつき、限定で販売したこの曲の楽譜もあっという間に完売だったそう照れ

きっと楽譜を眺めているだけでも楽しくなると思いますよウインク

そして、沢山の人に歌われていくといいなー。


第二部最後には、宮本益光さんが詩を作り、信長貴富さんが曲を付けた『貴種流離譚』音符

こちらは以前も歌わせていただいたことがありましたが、詩を読むだけで感動する超名作です流れ星

親が子供を想う気持ち…それがなんとも甘いメロディで歌われ、今回も沢山の方がそれぞれの想いの中噛み締めて聴いてくださっているのをステージから見る事が出来て嬉しかったです音符


日本語での歌のメッセージを伝えられる事は、日本人歌手である私にとっても使命だと思いますし…
それが、現代を生きる作曲家が作った作品なら尚更…ダイレクトに曲の意味が伝わるのかと。

正直、日本語で歌うのは、発声や色々な事を考える上でまだまだ難しい面も多いのですが、

今回本当に選んでよかったとキラキラ

皆様の反応を見て、そう思いました。





第三部は、シューマンの歌曲【詩人の恋】を全曲。

全曲といっても28分くらいですけどねおねがい

私が最初に東京で歌わせていただいたリサイタルの際に歌った「詩人の恋」を、9年の時を経てまたリサイタルで歌うと決めました。

リサイタル以外では定期的に何度か歌わせていただいておりましたが、9年経って自分自身の歌や身体、心境の変化もあり、昔から聴いてくださっているお客様にもその違いを感じていただけたのなら嬉しいです。

むしろ…違いが無いと困っちゃいますがアセアセ

10年前から、いろいろと経験を積ませていただき、成長した事もありますが、

若さの勢いで歌えていた筋肉も、今は使えなかったりもします。

そうやって、声楽は常にその時その時によって変化していく…そこに魅力がありますよねウインク




リハーサル中はお互い口数少なくとも、

常に音楽が始まれば沢山の心で通じ合えるピアニストの松岡あさひ君にはいつも心から感謝ですキラキラ

今回はファツィオーリのピアノで、また違った音色を感じていただけたのではないでしょうか?🎹





なんと!

福岡から、いつも福岡公演でピアノを弾いてくださっている植村和彦さんもこの為にいらしていただきましたキラキラ

これからも福岡でご一緒出来る日が楽しみです!



そして、宮本益光さんにもお越しいただけました!

作曲家本人の前で歌うのはいつも緊張感が倍増しますが…
ご本人に聴いていただけて嬉しかったです。


芸大の同級生、田中俊太郎くんも駆けつけてくれました爆笑

なかなかプライベートでも会う時間が作れませんが、
久しぶりに元気な姿に会えて、一気にテンションも上がりますグッ

また一緒に歌えたら最高に楽しいし、
そうでなくてもまずはプライベートで遊ぶことを叶えなくては…!

すぐの再会を誓いましたチョキ



昨年の【コジファントゥッテ】で共演したテノールの市川浩平さんもカメラ



BCJやパーセルプロジェクトで度々ご一緒させていただいている澤江衣里さんも、美しい着物姿でお越し下さいましたキラキラ


その他にも、日生アラジンのメンバーや、数々のホール関係者や演出者、

沢山の音楽関係者にもリサイタルを聴いていただけて嬉しかったですキラキラ


何より、

いつも支えてくださる沢山の方々、会場にお越しくださった全ての方に心より感謝し、これからも一歩一歩進んでいきたいと思いますおねがい


長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございましたキラキラ




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